ピ~ン・ポ~ン

玄関の呼び鈴がなった。若葉が来たようだ。
「若葉、いらっしゃい」
「おじゃまします。いいなぁ、俊亜季は一軒家で一人暮らしなんて、うらやましい」
そう言いながら、重たい大きな荷物を抱えて入ってきた。

「何?、この荷物」
「へへ~、お泊りセットと、今朝言ってた、あれの器具よぉ。ねぇ今日は泊っていいでしょう」
「泊っていいけど、どうしたの?」
「ごめんね。急になんだけど。私の自宅は親と同居じゃない。ちょっと親と喧嘩して居づらいのよ。お願い」
「いいけど、何だか長期戦のような荷物だけど・・・・」
「ばれちゃったか。お願い、いいでしょう。2~3日でいいからお願い。」
「さては、避妊具の話も、泊りにくるのが目的で、話したんでしょうww」
「ごめん、ばれちゃったね。」
「いいわ、でも、親は大切な身内なんだから早く仲直りしてね」
「泊っていいのね。やったぁ~」


「あたしの寝室の隣の部屋が空いてるから、自由に使っていいわよ。じゃあ、お布団用意するわね。」
「何、言ってんのよぉ、前にも泊った時にも俊亜季と一緒のベットに寝たじゃない。私と一緒じゃイヤなの?」
「2人で寝たら狭いと思って・・・」
「大きいベットなんだから、私は気にしないよ。俊亜季が気にする?」
確かに俺は寝相が悪いので、セミダブルのベットに寝ているが・・・そこまで、言われると断りにくい・・・
「あたし、寝相が悪いし、若葉を襲っちゃっても知らないよ。マジでほんとに・・・」
以前に一緒に寝ていたと言うのなら断れない。回避をするためにダメ押しで言ってみた。
「俊亜季だったら、襲われたいなぁ。ほんとに襲って、襲って~」
「若葉ったらぁ~、いいわ。でも、逆に若葉が変な事しないでよねww」
「しない~しない~」
不思議に妙な嬉しさを覚えていた反面、女の子と一緒に寝て、本当にいいのだろうかと自分理性がもつか不安になっていた。

「いつもの2階の奥の部屋だよね。荷物持ってくね。うんしょ」
「そ・そうだけど、ほんとに重たそうな荷物ね。一緒に持っててあげる。」
と1個の荷物を奪ったら、非常に重たかった。これだと一週間以上は泊る気でいるのではと疑った。


隣の部屋に荷物を置いて、自分の寝室に戻り散乱した料理本を片づけていたら・・・
「あぁ、お弁当のメニュー考えてたんだぁ」
ノックもせずに若葉が小さな白い箱を持って入ってきた。
「い・・・いえ、これは・・・」
「そうそう、これが、今朝、話していた避妊具ね。」
「泊りに来る口実かと思ってた。」
「ペッサリーって知ってる? その超改良版らしいんだけど・・・」
「何?知らない」
「コンドームの女性版と考えればいいわ。普通、この避妊具は、お医者さんに装着して貰わないといけないんだけど、まだ日本では売られてない自分で簡単に着脱できる画期的なものなんだよ」
「へぇ~、よく税関通過できたね」
「私が税関通した訳じゃないけど、見た目が特別なものじゃないからね。それで通った見たいよ。でも使った事が無いから、この箱にフリーサイズのリングとジェルと着脱用器具と消毒セットが入ってるから。未開封の、このままあげる」
ポンと渡された。
「ただ、渡されても分かんないよぉ~」
「私も良く分からないの。でも中に英語だけど説明書が入ってるの。写真と絵で詳細に書いているらしいからね後で読んでね。」
「もう、やっぱり、使う気無くて、じゃまだから持ってきたのね」
「やっぱり、わかっちゃったぁ、でも、興味あるって言ってたじゃん」
「確かに言ったけど、まぁいいかぁ、じゃあ、貰っとくね」
箱を机の上に置いた。


「ところで、お弁当のメニューは、決まったの?」
「うん、この中から、これとこれのを合わせた感じのお弁当なら、簡単にできるかなと思って・・・」
恥ずかしがりながら、料理本を取り出してきて、指し示しながら話した。
「えぇ~~~~!こんなに手の込んだの作るの?」
「ちょっと無理あるかなぁ」
「普通は卵焼きとソーセイジと揚げ物が定番ね。」
「だって、それだと、味気ないかと思って・・・ねぇ手伝ってくれるんでしょ~」
「泊らして貰う恩義もあるし、分かったわ」
「じゃあ、下ごしらえの準備に行っていいかなぁ?」
「もう、始めるの。まあいいわ、すぐやりましょ」


俺はキッチンにあるテーブルの上で一枚のレポート用紙にメニューとその食材をメモりだした。

・きんぴらごぼう
・海苔を挟んだ出汁巻き卵
・レンコンの挟み揚げ
・鶏肉のミートボール
・ほうれん草の胡麻和え

「とりあえず、この5品目に絞って、後は、おにぎりグザイとして、ゆかりと梅と鮭かな?」
「俊亜季、何これ?豪華すぎない?」
「うんとね。家にある食材で、出来る範囲内で考えたの」
え?今不思議な感覚が襲った。何で食材のストックを知ってるんだろうか。こんな事考えるより、準備を早くしなくっちゃ!
対象がとされていた術者(自分)への関与が、少しずつだが女性としての環境に塗り替えられ変わっているのに深刻なものと考えていなかった。

「お弁当箱は、どこにあるの?」
「食器棚のしたの扉の中にタッパーが丁度4つあるから、これを弁当箱代わりに使いましょう」
「私の分も含んでるんだ。よかったぁ」
「当然じゃん。忘れるわけないよぉ」


下準備が全て終わり、最後に炊飯器のタイマーをセットして終了した。後は早朝に残った作業をするだけとなった。
「俊亜季、殆ど自分で、やっちゃったね。私は必要無かったみたいね。」
「そんな事ないよ、心強かったよ。あたし一人じゃ心細かったもん。」
「そう言ってくれると、ありがたいな。私、夕食済ませて来たのに、何だか、また、お腹すいちゃった。」
「そう言えば、あたし、お弁当の事で頭がいっぱいで、夕食を食べてなかったよww そうだ、余分に作ったお弁当用のオカズで、軽く食事でもする?」
「うん、いいねぇ、賛成!」
食事をしながら、若葉と他愛の事を喋り続けていた。
・・・・・
「もう、こんな時間。あたし、お風呂にお湯を入れてくるから、その間に若葉の寝巻の準備しておいて」
そう言って、俺は、お風呂場に行って準備をして、キッチンで、先程の食事の後片付けしていたら、若葉がニコニコしながら、やってきた。
「俊亜季、一緒に入ろうよぉ」
そう言って、若葉のパジャマ&下着と俺のネグリジェ&下着をいつの間にか持ってきていた。

「若葉、そ、それどうしたの?」
「俊亜季の寝室から、勝手に持ってきちゃったぁww ねぇ、お風呂、一緒に入ろww」
「若葉、先に入ってよねぇ。お風呂狭いし、一緒に入ると、あたしの理性が保てずに爆発しても知らないよぉ」
「何、男みたいな事、言ってるの。一緒に入ろうよぉ~~ それに一般家庭のお風呂より俊亜季ん家のすごく広いじゃん」
そんな、言いあいを続けて、断りきれず、着替えを機用に持って俺の背中を押して、お風呂場まで来てしまった。

本当に、いいんだろうか、俺の理性は、保つ事が出来るんだろうか?不安になった。

脱衣所で若葉は、いきなり、素っ裸になり、もたもたしている俺に、ちょっかいを出し、着ているものをはぎ取ってしまった。
「もぉ~、やめてよ、若葉ぁ~」
「いいじゃん、いいじゃん、減るもんじゃなしぃ~」
「減るよう、あたしの保ってる理性の"たが"の強さがぁ~」
「大丈夫、大丈夫www」
もう、どうにでもなれと思い始めた。

「俊亜季って、スタイルいいね。胸も大きし、いいなぁ~」
湯船から頬杖をつきながら、身体を洗ってる俺を見つめて言ってきた。俺から見ると、どう見てもむさい男である。見えても大丈夫なのだが、股間が見えないように斜に構えて身体を洗っていた。
「背中、洗ってあげる」
といって湯船から大胆に何も隠さず俺の後ろに回った。俺は、ドキッとしたが、股間のあれは、とりあえず、まだ冷静を保っていた。
スポンジを取り上げ、背中を洗っていると急に脇からスルッと手が伸び俺の胸を揉み始めた。
「何してるの若葉ぁ。くすぐったいじゃないのぉ」
「私と違って大きくて、形が崩れてないし、いいなぁ、やっぱり、高校時代陸上選手ともなると筋肉質なんだね」
歩多繁と同じように筋肉質と言われた。恥ずかしくて、何だか俯いて顔を真っ赤にしていると・・・
「かわいい~~」
そういって急に後ろから抱きつき若葉のの胸を押しつけて来た。一瞬理性が飛び、股間のなにが一気に膨張してきた。ヤバイ・・・
「・・・」心の中で、静まれ、静まれ、と何度も思った。
「もう、照れちゃって、かわいいんだから」

・・・・・

その後どうやって、お風呂場から出て来たか、よく覚えていない。変な事をやってなければ、いいのだがと心配した。
「なんだか、若葉のせいで、のぼせちゃった。」
「私、何かやったぁ? まあいいじゃん、俊亜季もキャッキャッと喜んでたし・・・」
「あれは・・・喜んだ声じゃないよぉ~」

「俊亜季のネグリジェ姿も様になってるね。いいわぁ~」
また、抱きつき来そうな気配だったので、急いでベッドにもぐりこんだ。

「若葉ぁ~、もう、寝よ~よぉ・・・でも、襲わないでね。」
そう言って、壁に向いて、若葉へ背中を見せた。

「わかった、わかった。私も疲れたから本当に寝るから・・・」
そういいながらも、一緒のベッドに入ったかと思うと俺の背中に寄り添いながら身体をくっつけたきた。
「もお~」
気持ちよさと変な気持と心配とが入り乱れ目が冴えてしまった。
そうこうしている内に若葉は寝息をたてて眠ってしまった。明日も、この拷問が続くのだろうか・・・



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