終わりの無いような、あれこれと、全裸でのファッションショーが続いた。

少し寒気を感じて、急にオシッコをしたくなり、我慢できなくなってきた。
「こんな事してる場合じゃないか」
急いで、全裸のままトイレに駆け込んだ
「ふ~、間に合ったぁ~」

便器に叩きつけるように、オシッコが出ていくの感じながら、膀胱から直接に出したような不思議な感覚を楽しんでいた。
「いっぱい、飛び散ったなぁ」
ティッシュを丸めて、股間にあてがって、お尻や腿に濡れた部分を拭いていった。

「クシュン」
可愛いクシャミがでた。エアコンの空調が効いてるといえど、長い間、裸でいた為に、寒くなるのも当然である。
そのまま、お風呂場に行き、湯船の中でシャワーを浴びながら、そのまま、お湯を貯めていき、腰を沈めていった。

何度もイッた為か、腰が重く感じながらも、乳房が浮力によって、軽くなっているのを楽しんでいた。
「へぇ~、女の子の胸は、やっぱり、重いんだなぁ~」
胸をあちこちと触っていたが、ふと、触っている手が気になり、手のひらを上にかざして観察してみた。
「今まで、気がつかなかったけど、細くて長くて綺麗な指だなぁ」
ずっと時間を忘れて、見入っていた。

お風呂からあがり、バスタオルで、身体中を拭いていたが、自分の女性の身体を触ったり観察しているのにも関わらず、何も興奮してこないのが不思議だったが、何度もオナニーをした為だろうと思い直した。
いつの間にか、自分の身体が、生まれてから、ずっと、そうだったように感じられた。

ふと、自分の足の爪先が痺れを感じていることに気がついたが、この時は、あまり気に留めなかった。

「暇だなぁ」
まだ、土曜の昼なので、暇になってしまった。
「そうだ、どうせ親元に帰るとか言ってたんだし、帰ってみよ!」
携帯電話で、母親の携帯に電話してみた。
「もしもし、お母さん?」
「失礼ですが、どちら様でしょうか?」
「あたしよ、トシアキ!」
「どちらのトシアキさんでしょうか?」
「・・・」
長い沈黙が続いた。
「俊亜季、ごめんなさい。いつもの声と違ったように感じたの、ごめんなさん。でも、いつもは、もっと低い声のような気がしたんだけど、気のせいよね」
修正が、遅れてきたのだろうと思った。
「しっかり、してよねw。今日、これから帰ろうと思うんだけどいいかな」
「いいわよ。いつもは家に寄りつきもしなかったのにね。なぜ?」
「ちょっと、込み入った話があるんだけど、いいかな?」
「何々、彼氏でも出来た?」
「うん」
「よかったわね。どんな人?」
「電話じゃあ、分かりにくいから、帰ったら話すね」
「じゃあ、帰りを待ってるわ」
「じゃあね」

着替えをしようと思って、いろいろと考えたあげく、歩多繁のお母さんの清美さんから貰ったワンピースを着て帰る事にした。
「うわぁ~、胸が強調されて、艶やかだわぁ」
かなり、気にってしまった。

「お化粧も、今までと違って、乗りもいいし、わかりやすいなぁ。あたしって、綺麗だなぁ」
鏡の前で、化粧して一段と綺麗になった自分を見て、うっとりと眺めていた。

「あっ、もうこんな時間だわ、急がないと」

急いで身支度をして、親元の自宅に帰った。

すると、玄関で、お父さんが、凄く厳しい表情をして、少し怒り交えたような感じで、立っていた。



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