玄関で、おとうさんは、あたしを睨んでいた。
「ただいま・・・」
「俊亜季、ちょっと、こっちに来なさい」
「えっ何?」
「いいから、とりあえず、来なさい」
そう言って、あたしの手を引っ張り、居間のソファーに座らさせられ、テーブルを挟み、その真向かいに父は座った。
「先程、母さんから、聞いた。お前をそんな不純行為をさせる為に、独り暮らしを許した訳じゃない。わかってるな」
ドアの横で、母が、すまなさそうな感じで立っていた。
「ごめんね。父さんに話しちゃったの。でもね、最初は恋人が出来た事を喜んでたのよ。それが、急に怒り出して・・・」
「それで、どこの誰だ」
「高校が一緒の歩多繁さんなの。今は同じ学部の同級生なんです」
「どこまでの関係だ?」
「えっ?」
「だから、やったのか?」
「ぃぇ・・・」
「どうなんだ」
「まだです。これからなんです」
あたしは、嘘をついたが、今の身体では、まだ無いから、あながち嘘じゃないよね。
「じゃあ、まだ、妊娠の心配は、無いんだな」
「は、はい。 でも、何で? 今まで恋人はいないのかとか、早く作って紹介しろとか散々言ってきたじゃない」
「あ、あれは、そうだ、世間体の体裁を考えてだな、言っただけだ」
なんだか、理由になってない。
「お母さんは、どうなの?」
「私は、いいけど、妊娠だけは、やめてね」
「うん、わかった」
「まだ、終わってないぞ」
「まだ、あるの?」
「まだ、交際を続けるんだったら、今の爺さんの家を引き払って、家から学校に通いなさい。それが条件だ」
「えぇ~、なんで」
「交際をやめるか、家に戻るか、どちらかを決めなさい」
「どちらも、いやよ」
「未成年なんだし、その辺は、わきまえろ」
「もう、数ヶ月で二十歳よ。それに、彼だって、しっかりした人なのよ。その辺は、大丈夫よ」
「反論は、許さん、娘を独り暮らしさせてたのが、そもそもの間違いだ・・・・」
そう言って、あたしの手を引っ張り、居間のソファーに座らさせられ、テーブルを挟み、その真向かいに父は座った。
「先程、母さんから、聞いた。お前をそんな不純行為をさせる為に、独り暮らしを許した訳じゃない。わかってるな」
ドアの横で、母が、すまなさそうな感じで立っていた。
「ごめんね。父さんに話しちゃったの。でもね、最初は恋人が出来た事を喜んでたのよ。それが、急に怒り出して・・・」
「それで、どこの誰だ」
「高校が一緒の歩多繁さんなの。今は同じ学部の同級生なんです」
「どこまでの関係だ?」
「えっ?」
「だから、やったのか?」
「ぃぇ・・・」
「どうなんだ」
「まだです。これからなんです」
あたしは、嘘をついたが、今の身体では、まだ無いから、あながち嘘じゃないよね。
「じゃあ、まだ、妊娠の心配は、無いんだな」
「は、はい。 でも、何で? 今まで恋人はいないのかとか、早く作って紹介しろとか散々言ってきたじゃない」
「あ、あれは、そうだ、世間体の体裁を考えてだな、言っただけだ」
なんだか、理由になってない。
「お母さんは、どうなの?」
「私は、いいけど、妊娠だけは、やめてね」
「うん、わかった」
「まだ、終わってないぞ」
「まだ、あるの?」
「まだ、交際を続けるんだったら、今の爺さんの家を引き払って、家から学校に通いなさい。それが条件だ」
「えぇ~、なんで」
「交際をやめるか、家に戻るか、どちらかを決めなさい」
「どちらも、いやよ」
「未成年なんだし、その辺は、わきまえろ」
「もう、数ヶ月で二十歳よ。それに、彼だって、しっかりした人なのよ。その辺は、大丈夫よ」
「反論は、許さん、娘を独り暮らしさせてたのが、そもそもの間違いだ・・・・」
2時間程の説教はじまり、父も、喋り疲れたのか、やっと終わった。
「お母さん、何とか、取り成して貰えない?」
「父さんの言う事は、正論よ。やっぱり、家に戻ってらっしゃい」
「どうしても、ダメなの?」
「今度、彼を連れて来るから、彼がどんな人かで、判断してよ」
「ダメなものは、ダメだ」
「わかったわよ! あたし、出て行く」
そのまま、家を飛び出してしまった。
「どうしよう」
どうしていいか、分からなかった。
「男のままだったら、こんな事は、なかったのかなぁ」
どこかに、消え入りたい心境だった。
「どこか、存在の分からない場所にでも行きたい。いっそ消えたいな」
もう、どうにでもなれと言った感じだった。
(そうだ、おじいさんの残してある、あの魔術書の資料で良い対策が無いか検討しよう)
そう、思って急いで帰った。
「何か、方法は、あるはずよ」
そう言いながら、片っぱしから、資料を読み漁った。
焦っている為に、余計に、考えがまとまらなかった。
「でも、この家にいたら、お父さん達は、すぐにでも、連れ戻しにやってきそうだし、どうしよう」
そう思って、資料を持ち、立ち上がったのだが・・・
「痛ーい!」
足の踝から下の感覚が無く、そのまま、こけてしまったのだ。
「何これ~」
足をよく観察してたら、爪先から少し半透明になっていたのだ。
もの凄く、恐怖を感じた。
「さっき、消えたいなんかと、思ったからなの、なんで!」
そしてそれ以後、俊亜季の姿を見た者は無く、二度と帰ってこなかったのだった。未完w
となったら、皆さんどんな反応するんでしょうね。父親など、後悔してもしたりないかもね。
ちょっと妄想してみましたが、ひとつ歯車が狂ったらありえたかもですね。