記憶の再配置作業に入った鈴木先生は、険しい表情になり、時折、苦しいのか、ため息が漏れていた。

・・・・

長い沈黙が過ぎていき、急に鈴木先生の身体が、横に倒れ込むように崩れた。

「終わったわ。敦志君、後は、よろしくね。徹君、新しい私をよろしくね」
そう言って、失神するかのように眠った。

「敦志、鈴木先生は、大丈夫なの?」
「あぁ、大丈夫だ。それより、先生じゃなく、美沙と呼ばないといけないだろうww」
「忘れてたけど、それは二人の時だけだから、いいじゃないか・・・。そうだ、ブローチを外そうか」
丁度、俺の方に頭を横にして近いので、ブローチに手をかけようとした。
「ブローチは、主人である俺しか、外せないないんだ」
「そうなんだ。もしかして、着けてる鈴木先生も外せないの?」
「そうだ」
そう言いながら、ブローチを外し、自分のポケットに入れた。
「先生が起きる前に、俺は帰るよ。お前達は、恋人同士なんだから、俺が居ちゃあ、まずいだろうww」
「帰っちゃうの?」
「そうだ、俺には必要無くなったんで、徹にこれを渡しておくよ」
「何これ?」
「マンションの出入口とこの部屋のICカードの鍵だよ。出入口のカードを置く絵が描いてあるから、そこにかざせば、自動的に認証されてドアが解錠するから・・・、じゃあな、後はよろしく」
そう言いながら、敦志は荷物を纏めて出て行った。

先生が意識を取り戻す間の長い時間、俺は先生の可愛い寝顔を見ながら、うっとりと眺めていたら、先生は、少しずつだが身体を動かし寝がえりをした。
「う~、あっ、ごめんなさい。シャワーの後に寝ちゃったようね」
「た・たぶん、つ・つ・疲れてるんだよ」
「どうしたの? どもったりして、いつもの徹くんじゃないよ」
「み・美沙、い・い・いいのかなぁ、俺達・・・」
「何を今更言ってるの。付き合いだしてから、毎日エッチしてる仲じゃない」
「えっ! そうだったね」
毎日エッチしているだって、俺は、そんなに絶倫じゃないよ・・・
「もしかして、急に別れるなんて考えてないでしょうね。こんなに愛してる徹と別れるなんて、いやよ!」
目を潤ませながら悲しそうに言ってきた。
「別れるなんて考えた事ないよ。ただ、先生と生徒の関係だから・・・」
「また、そんな事考えてたんだ。いいじゃない。愛し合ってるんだ~か~ら~」
そう言いながら、俺を引き寄せて唇にキスをしてきた。天にも昇るような気持ちのよさだった。
「ねぇ、もう一回戦をやろうよう。ほら、こんなに、ジュニアも元気になってるし・・・」
そう言いながら、俺の股間に手を置いてきた。

その後、鈴木先生が主導権を握ったまま、押し倒されて、俺は女のように犯されてしまった。

あの後、夜も遅いという事で、先生の車に乗せられて俺の自宅まで送ってくれたのだ。

自宅のベッドで俺は、先程の興奮がフラッシュバックしてきて、先生とのエッチを反芻するかのようにオナニーをしてしまい、そのまま、敦志にどんなに感謝しても感謝しきれないなと思いながら、眠ってしまった。

「敦志、昨日は、ありがとう」
翌朝、俺は、真っ先に敦志に会い、礼を言った。
「で、あの後、どうだった?」
「うん、何度かやって、最高だった。帰りに『学校では普通の先生と生徒ですからね』と、釘を刺されたよww」

授業が始まり、鈴木先生は、昨日の関係が嘘のように、いつもと変わりなく普通通りの授業をして帰っていき、まさか、夢落ちではないかと錯覚するくらいだった。

秋山先生の授業も始まり、敦志は既に実行してるかのかと思い、首元を見たが、ブラウスのボタンが首元まで閉まっていて確認できなかったが、多分、まだ実行前なのだろう。
授業も終わりかけた時に、秋山先生は、敦志と俺を睨みつけた。
「浜田君、向井君、昼休みの昼食後に生徒指導室に来るように」
「えぇ、僕たちに何か叱られるような事があるんですか?」
敦志が先生に愚痴った。
「えぇ、そうよ。胸に手を当てて、よく考えなさい。生徒指導室で絞ってあげるから、覚悟しておくように、それでは、授業を終わります」
「えぇ、そんなぁ」

敦志と俺は、昼食後に生徒指導室に向かった。
「敦志、心当たりあるか?」
「徹は、あるのか?」
「無いよ。早く仲間になってくれればよかったのに・・・」
「そうだな」

「「失礼します」」
「どうぞ」
ドアの向こうから返事があったので、ドアを開けたら、秋山先生が厳しい顔で、俺達を睨みつけていた。

「さあ、ドアを開けたら、ちゃんと閉める! ドアのロックもする! わかった?」
「「はい、わかりました」」
俺達は、ドアを閉めてロックをした。
「さあ、そこに、二人とも座る! あなた達、何で私が、ここに呼んだか、わかった?」
「わかりません」
怖くて緊張の中、俺は答えた。

「よ~く、考えなさい・・・」

「まだ、わからない? だったら、向井君、腕を出して、この手を、こうやって、胸に当てて、よ~く考えるのよ」
そう言って、先生は、俺の手を秋山先生の胸に持っていった。
「えっ?」
「わかったぁ?ww」
そう言って、秋山先生は、もう片方の手で、俺の股間を触りだし、敦志と秋山先生は、二人して笑っていた。
「お前ら、騙したなぁ!」

「教室での先生の対応は、皆の前だったんで、ああ言うしか無かったけど、俺は、騙してないぜ。仲間にしたなんて肯定も否定もしてないしな」
「確かに、そうだけどな」
「そうよ。私だって、あなた達の自分の胸とは、言ってないし、絞ると言っても、叱るとは言ってないしね。絞ると言ったら、このジュニアだよね」
そう言って、俺の股間を揉みだした。

「徹、さっきのドアにロックしろと言った時に気づけよ! 普通はそんなことしないだろwww」
「敦志、いつから、実行したんだよ」
「昨日、鈴木先生の所から帰って、すぐに、秋山先生の所に行ったんだ」
「そうよ。夜遅くに生徒が来るから、びっくりしてね。ブローチを見せつけられて、何だか分からないけど急にそれを着けたい気持ちになって、その場で、着けちゃったの」
「いやぁ、俺もびっくりしたよ。美沙先生は、独身で一人暮らしと思ってたんだけど、お姉さんと一緒に住んでたなんて知らなかったよ。それがさぁ、秋山先生同様に美人で、しかも巨乳でさぁ、まいったよ」
「そうなのよ。姉はね、私より偉くて、大学の助教授してるのよ」

「緊張して、損した。先生、いつまで俺の股間を揉んでるんですか?・・・」
「これだけ、大きくなってるのに、何よぉ~。公言通り、ちゃんと、綺麗に絞ってあげるから、安心してねぇ~」

秋山小百合先生は、美人の割に超堅物で信念を絶対曲げず、生徒に厳しいので、敬遠されているのを知ってるだけに、この変わり様は、異常に違和感があった。

あまり、笑っている秋山先生を見た事がないので、新鮮で、笑うと親しみがあり、綺麗とというより、可愛い感じがしてよかった。

「まだ、始めたばかりなのに、もう、いっちゃったのぉ~ 早すぎるわよ」
「俺は、まだ童貞を捨てて間が無い新人なんで、勘弁して下さい」
「お前が、早漏すぎるんだよ。鈴木先生に鍛えて貰えよ」

「先生は、こういう事に興味があったんですか?」
「あったわよ。でも皆の手前、虚勢を張って隠してたの。でも、敦志くんのおかげで、今までの我慢が発散できて嬉しいわ」
「でも、敦志の人格なんでしょ」
「どちらかというと、敦志君と元の秋山小百合の融合した人格といった方がいいかもね。でも主導権の人格は敦志君かも知れないわね」
「複雑なんですね」

「もう昼休みも終わるわ。皆が変に思われないように、帰った方がいい時間ね」
「気を使わせて、すいません。僕たちは、戻ります」
「何か、堅苦しいわね。私達だけの時は、小百合って呼んでね。そうだ、徹君。後でいいから、敦志君と私が恋人同士で、鈴木先生と私達が会って話せるように便宜を図って貰えるかしら」
「わかりました。何とかしてみます」
敦志と俺は誰が見てるかわからないので、指導室を出て「失礼しました」と言って教室に戻った。

「敦志、あんまり、脅かすなよ」
「いいじゃねぇか。いい思いをしてるんだからな」
「まぁ、いいけど。冷汗だらだらで、かなり肝冷やしたぞ」
「叱られた事になってる思うから、教室に入る時は、ニヤニヤとすんじゃないぞ」
「わかったよ」

「敦志、徹、何をしでかしたんだ」
「その事には、触れないでくれないかなぁ。もうクタクタで、疲れたよ」
聞いて欲しくないのも、心底から疲れたのも本当だったので、皆にはそう答えた。
「何か気になるな。また成績の事か? まあいいや。そういえば、徹の方は一気にやつれた感じがするな」
皆は、都合よく解釈してくれたようなので、俺達は、その後、何も言わずに席に戻った。

俺は先程の件と鈴木先生の事を考えていると、興奮してきて股間を大きく膨らませていた。早く放課後にならないかと期待していた。



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