目が覚めると、隣に若い可愛い女の子が、座っていた。
「ワシと同じで、歪の世界に飲み込まれおって、こんな姿だが、ワシが誰だか分るじゃろ」
女の子にしては、おかしな言葉使いであり、違和感を感じた。
TSF
「いや~~~! 本当に、あたしの身体を通して、向こう側が見えるよぉ」
こんな、怪現象は、呪術によるもの以外は、考えられない。
「儀式を2回繰り返し続けていないのに、なぜ? 儀式と儀式の間隔が短かったのかな」
そうしている間にも、自分の身体が、痺れて半透明になり浸食される部分が広がっている。
続きを読む玄関で、おとうさんは、あたしを睨んでいた。
「ただいま・・・」
「俊亜季、ちょっと、こっちに来なさい」
「えっ何?」
終わりの無いような、あれこれと、全裸でのファッションショーが続いた。
少し寒気を感じて、急にオシッコをしたくなり、我慢できなくなってきた。
「こんな事してる場合じゃないか」
急いで、全裸のままトイレに駆け込んだ
「ふ~、間に合ったぁ~」
等価交換儀式の選択肢を決めないと、いけないタイムリミットとして、いつの間にか木曜日が過ぎようとしていた。
続きを読む昼休みになり、いつものメンバーで食事をしてたら・・・
「歩多繁(フタバ)、今晩、暇か?」
清彦が、急に聞いてきた。
若葉と誠さんが、妙にベタベタと甘え始めたので、ここに居るのは、無粋というものだど理解して、二人にお礼を言って逃げるように出て行った。
等価交換儀式の材料である対象者の髪の毛を集めだした。
歩多繁(フタバ)と若葉の髪の毛が、すごく簡単に入手できてしまい、ついでに、清彦の髪の毛まで、手に入れてしまった。
ここまで来ると、コレクター意識が浮上し、他の人の髪の毛も欲しくなった。
翌朝、登校途中で、歩多繁(フタバ)を見つけたので、声をかけてみた。
「歩多繁ぁ、おはよぉ~」
「おはよう。昨日は、ありがとうな! 後で知ったけど、お粥まで作ってくれてたんだね。本当に感謝するよ」
「当然のことだよぉ~、気にしないで!」
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